ベトナムには沢山の有名な食べ物がありますが、これからご紹介したいのは「ブン」という料理です。米粉を溶かした生地をところてんのように丸穴から押し出し、茹でて作られるブンはフォーよりも身近に食べられている麺です。
1.ブン・タン(BUN THANG)
ブン・タン(BUN THANG)は北部の名物麺料理です。鶏ガラと干しエビを煮込んだあっさりとしたスープが特徴です。切り干し大根や椎茸、干し海老、ベトナムのハムなど、たくさん具をのせても美味しくいただけます。
2.ブン・チャー(BUN CHA)
ブンチャー(BUN CHA)は、細いブンと炭火で焼いた豚肉とつくねのような肉団子、たっぷりの野菜、香草と一緒にヌクマムベースの甘酸っぱいタレで食べるベトナム版のつけ麺です。スープの味を変えたいときには刻んだしょうがや赤唐辛子を入れてみて下さいね。
3.ブン・ジウ・クア(BUN RIEU CUA)
蟹の出汁とトマトで作ったスープは濃厚そうに見えてさっぱり。少し酸味があり、くせになる味わいです。厚揚げやエビが入っています。お好みで野菜や香草をトッピングします。
4.タニシブン(BUN OC)
川蟹のみそがごろりと入った風味豊かな出汁にトマト、ニンニクを加えてすっきりと仕上げたスープがとっても美味しいスープです。煮麺のような細麺に、蟹みそと大きめのタニシが良く合います。
5.ブン・ダウ・マム・トム(BUN DAU MAM TOM)
BUN DAU MAM TOMとは?
-ブン=細い米の麺
-ダウ=豆腐
-マムトム=エビを発酵させた調味料
ブンはそうめんよりも少し太めですが、たいていは食べやすいように一口サイズに切られています。ダウは木綿や絹の豆腐のことではなく、揚げ豆腐のことを言います。マムトム(MAM TOM)は独特な香りがしますので、食わず嫌いな人も沢山いますが、一度食べたらなぜだか不思議とハマってしまう、そんな料理です。
6.ブン・ボー・フェー(BUN BO HUE)
中部(フエ)の名物。牛肉、豚足、レモングラス油から作られた味わい深いスープが特徴のピリ辛の麺です。 スパイシーでまろやかな香り、また自然の甘さもあります。豚肉の脂と新鮮なコリアンダーもポイントです。食卓の上にはピーマンのスライス、ライム、ヌクマム、香草類と唐辛子が並びます。フエにはフエ料理に欠かせないレモングラスとシトロネラ油の調味料を使った麺屋は沢山あります。BUN BO HUEは多くの外国人からの人気が高まっています。今日ではフエの麺料理は各地域に広がり、少しづつ味付けがアレンジされています。
7. ブンカー(BUN CA)
ブンカー、またはブンチャカーと呼ばれるこちらは、中部ダナンおよび中南部ニャチャンといった海の町の名物として知られています。ブンと呼ばれるちぢれ麺に、チャカー(さつま揚げ)がのっています。また、似たような料理に「ブン・スア(Bun Sua)」というものもあります。こちらの具にはクラゲがのっています。
まだ沢山の麺の種類がありますが、それぞれ味が違い、どれでもおいしく栄養がたっぷりです。ベトナム人はよく朝に食べます。最近日本ではベトナムのレストランがたくさんありますので、是非皆さんも召し上がってみてくださいね。